※本記事にはプロモーションが含まれています。
10月は、運動会やサーキット遊びなど、体を使った活動が行事として行われる季節です。かけっこや玉入れ、平均台・鉄棒・跳び箱をめぐるコースなど、園によって形はさまざまですが、保護者の参観を楽しみにしているご家庭も多いのではないでしょうか。
「うちの子、ちゃんとできるかな」「本番、うまくいくかな」——日が近づくと、そんなふうに気になってしまう保護者のかたも多いと思います。でも今回お伝えしたいのは、「できた」「できなかった」以上に大切なことがある、ということです。
運動会やサーキットが育てているもの
かけっこ、玉入れ、平均台や鉄棒、跳び箱を巡るコース——形はさまざまですが、これらの活動は単なる「運動の練習」ではありません。本番に向けて練習を重ねる中で、子どもは実にたくさんのことを経験しています。
体のバランスを取る力、次の動きを予測する力、順番を待つ力、うまくいかなかったときにもう一度挑戦する力——体だけでなく、心の育ちも同時に起きているのが、こうした活動の面白いところです。
「できるようになること」はもちろん嬉しい成果ですが、その過程で子どもが積み重ねている経験のほうが、実はずっと大きな財産になります。
「できない」にも意味がある
思うように走れない、平均台から落ちる、跳び箱に手が届かない——これらは「失敗」ではなく、子どもが自分の体と対話している証拠です。
「あれ、思ったところに足がいかない」「もっと勢いをつけたほうがいいかも」——言葉にはならなくても、子どもは体の感覚を通してたくさんの試行錯誤をしています。この試行錯誤こそが、運動能力の土台であり、同時に「うまくいかなくても、またやってみよう」という気持ちの土台にもなっています。
年齢別に見る、行事との向き合い方
0〜2歳:「やってみたい」が出発点
この時期の子どもは、まだコースを順番通りに巡ることは難しいかもしれません。でも、大きな遊具に興味を示して近づいていく、その姿こそが大切な一歩です。「危ないから」と先回りしすぎず、見守りながら挑戦する機会を用意してあげましょう。
3〜4歳:「できる・できない」を意識し始める
お友達と比べて「できない」ことに気づき始めるのがこの時期。悔しくて泣いたり、やりたがらなくなったりすることもあります。「悔しいね、でもさっきより上手にできてたよ」と、結果だけでなく過程を見て伝えることが、この時期にはとても効果的です。
5〜6歳:「挑戦する自分」を誇りに思い始める
この年齢になると、目標を持って練習を重ねる姿が見られるようになります。「跳び箱、あと1段跳びたい」というような具体的な意欲も出てきます。結果を褒めるだけでなく、「毎日練習してたもんね」とプロセスを認める声かけが、次の挑戦への意欲につながります。
📝 現場エピソード(フィクション)
本番に向けた練習期間中、Fくん(5歳)はどうしても平均台の途中で降りてしまう日が続いていました。「もうやりたくない」と言う日もありました。
ある日、いつものように途中で足を踏み外したFくん。でも今回は「もう1回やる」と自分から立ち上がりました。結果は同じく途中で降りてしまったのですが、「今日、自分からもう1回って言ったね」と伝えると、少し照れくさそうに、でも嬉しそうな顔をしていました。
本番当日、Fくんは最後まで渡りきることはできませんでした。でも、堂々と最後まで立とうとする姿は、練習を始めた頃とはまったく違っていました。保護者のかたにその成長の過程をお伝えすると、「結果じゃなくて、そこを見てもらえてよかったです」と話してくださいました。
参観で見てほしいのは「結果」だけじゃない
本番の日、つい「できたかどうか」に目がいってしまうのは自然なことです。でも、もしできれば、その日までの表情や姿勢の変化にも目を向けてみてください。
- 怖がっていた遊具に、自分から近づくようになった
- 失敗しても、すぐにまたチャレンジするようになった
- お友達の挑戦を応援するようになった
- 「できない」と言わずに「やってみる」と言うようになった
これらはすべて、本番でうまくできるようになること以上に価値のある育ちです。
💬 保護者へのひとこと
本番当日、「あれ?できなかった」と、少しがっかりしてしまうこともあるかもしれません。でも、その日にたどり着くまでの何週間、子どもは何度も転び、悔しがり、それでもまた挑戦してきました。
「できた」を見るだけでなく、「挑戦した」を見てあげてください。それが、子どもにとって一番の応援になります。
📚 今月のおすすめ
▶ 『おいしそうなしろくま』(柴田ケイコ・作、PHP研究所)
食いしんぼうのしろくまが「食べものの中に入ったらどんな感じかな?」と、次々に想像をふくらませていくシリーズ第1作。「やってみたらどうなるかな」というワクワクする気持ちが、まっすぐに伝わってくる一冊です。新しいことに挑戦する時期の子どもたちにも、そのワクワクを重ねて楽しんでもらえると思います。シリーズ累計37万部突破のロングセラーで、4〜5歳ごろから楽しめます。
▶ バランスストーン(飛び石セット・滑り止め付き)
おうちでも気軽にバランス感覚を養える飛び石セットです。保育施設でも取り入れられているタイプで、並べ方を変えれば難易度も自由自在。「今日はこの道を渡ってみようか」と、遊びの延長で運動会やサーキットの練習にもつながる感覚を家庭でも楽しめます。3歳ごろから使えます。


