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泣く・怒る場面が増えてきて、言葉との関係が気になったら
思い通りにならないと大きな声で泣く、床に座り込んで怒る、手がつけられないほど感情があふれる。0〜3歳の子どもを育てていると、かんしゃくや強い泣きが続く時期に戸惑いを感じることがあります。
「どうしてこんなに泣くのだろう」「言葉で言ってくれたらいいのに」と感じる一方で、「もしかして、言葉が足りないからなのでは」と心配になることもあるかもしれません。
このページでは、かんしゃくや泣きを「困った行動」としてではなく、言葉につながる途中のコミュニケーションとして捉え直していきます。
泣くことも、伝えようとする一つの方法
大人にとって泣きやかんしゃくは、できれば避けたいものに感じられます。しかし、0〜3歳の子どもにとって、泣くことはとても重要な表現手段です。
まだ言葉で気持ちを整理できない時期、強い感情が湧いたときに、それを外に出す方法として泣きや怒りが使われます。これは「伝えたい気持ちがある」からこそ起こる反応でもあります。
何も感じていなければ、泣く必要もありません。泣きは、内側で起きていることを外に出そうとするサインです。
かんしゃくが増える時期に起きていること
かんしゃくが目立ち始める時期は、自我が芽生え、「自分でやりたい」「こうしたい」という思いが強くなる時期でもあります。
一方で、その思いを言葉で伝えたり、相手に分かる形で調整したりする力は、まだ育ち途中です。そのギャップが、感情の爆発として現れることがあります。
「やりたい」「違う」「いやだ」といった気持ちは確かにあるのに、それをうまく表せない。そのもどかしさが、泣きや怒りにつながります。
「泣く=言葉が育っていない」ではない
泣きやかんしゃくが多いと、「言葉が遅れているのでは」と結びつけて考えてしまうことがあります。しかし、泣くこと自体が、言葉の育ちが止まっているサインとは限りません。
むしろ、気持ちがはっきりしてきたからこそ、感情が強く表に出る場合もあります。伝えたい内容が増えているからこそ、表現が追いつかず、感情が先に出ているとも考えられます。
泣きが増える時期は、気持ちの世界が広がっている途中であることも多いのです。
行動や生活とのつながりで見る
かんしゃくや泣きは、言葉だけの問題として起こるわけではありません。これまで見てきたように、行動や生活リズムとも深く関係しています。
切り替えが続く場面、疲れがたまっている時間帯、外出後や夕方以降などは、感情の調整が難しくなりやすくなります。その結果、泣きや怒りが強く見えることがあります。
「どうして今、こんなに泣くのだろう」と感じたときは、言葉の量だけでなく、その日の過ごし方や体の状態にも目を向けてみてください。
泣いているとき、何が伝わっているか
泣いている最中は、言葉でのやり取りが難しいこともあります。しかし、その中でも子どもは何かを伝えようとしています。
抱っこしてほしいのか、思いを分かってほしいのか、状況を変えてほしいのか。泣きの質やタイミングから、伝えようとしていることの輪郭が見えてくることがあります。
すぐに解決できなくても、「何か伝えようとしているんだね」と受け止めてもらえる経験が、次の表現への土台になります。
大人の関わりは、気持ちを言葉に置き換える橋渡し
かんしゃくや泣きが出たとき、大人ができることは、感情を止めることではありません。気持ちを整理する手助けをすることです。
「嫌だったんだね」「できなくて悔しかったね」と、短い言葉で状況を代弁することで、子どもは「分かってもらえた」と感じやすくなります。
この経験が積み重なることで、少しずつ感情と言葉が結びついていきます。

気持ちを言葉にする練習は、落ち着いているときに“物語の力”を借りると、親子で取り組みやすくなります。
絵本で「気持ちと言葉」をつなぐ(おすすめ1冊)
かんしゃくの最中は、子どもも大人も余裕がなくなりやすく、言葉でのやり取りがうまくいかないことがあります。
落ち着いたあとに、絵本を通して「怒りが大きくなる流れ」や「気持ちの扱い方」を一緒にたどると、
次の場面で“思い出せる言葉”が増えていきます。
『かいじゅうポポリは こうやって いかりをのりきった』
- 怒りが大きくなるときの“体と気持ちの変化”を、物語で追える
- 「ばくはつしない」ための工夫を、子ども目線で受け取りやすい
- 読み終わったあとに「今の気持ち、どれに近い?」と話題にしやすい
読み聞かせのコツは、「正しい答え」を探すよりも、短く確認することです。
例:「ポポリ、今どんな気持ち?」「もし自分だったらどうしたい?」など。
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「落ち着いてから」言葉は育っていく
感情が高ぶっている最中は、言葉を受け取ったり、使ったりする余裕がありません。落ち着いたあとにこそ、やり取りが意味を持ちます。
泣いたあとに安心できる経験を重ねることで、「次はどう伝えようか」と考える力が育っていきます。泣くことを否定されずに受け止めてもらえた経験が、言葉への信頼につながります。
相談を考えるときの目安
かんしゃくや泣きが続くこと自体は、0〜3歳では珍しいことではありません。ただし、感情の高ぶりが非常に激しく、日常生活が回らない状態が長く続く場合や、関わりにくさが強いと感じる場合には、誰かに相談することも選択肢になります。
相談は、「泣くことをやめさせる」ためではなく、「今の状態を整理する」ためのものです。身近な支援先と共有することで、見え方が変わることもあります。
泣くことも、言葉につながる途中の表現
かんしゃくや泣きは、言葉が育っていない証拠ではなく、言葉につながる途中にある表現です。
行動や生活、やり取りの積み重ねの中で、感情は少しずつ言葉に置き換えられていきます。その過程にいる今の姿を、発達の一場面として捉えてみてください。
泣きの奥にある「伝えたい気持ち」に目を向けることが、コミュニケーションを育てる一歩になります。
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