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7月に入ると、保育室の中でも「なんとなく元気がない」子どもが増えてきます。ご飯をあまり食べない、昼寝から起きにくい、夕方になると機嫌がひどく悪くなる……。
「体調が悪いのかな?」「どこか痛いのかな?」と心配になるかたも多いですが、多くの場合これは夏バテ——子どもなりの「からだの疲れのサイン」です。
今回は、保育室の現場から見えてくる夏の子どものからだの変化について、水分・汗・睡眠の3つを軸にお伝えします。
子どもは「暑さに弱い」生き物です
大人と比べて、子どもは暑さへの対応が得意ではありません。理由は2つあります。
ひとつは体重あたりの体表面積が大きいこと。外気の熱をそのまま受けやすく、体温が上がりやすいのです。もうひとつは体温調節機能がまだ発達途中であること。汗をかくことで体温を下げる仕組みが、大人ほど効率よく働きません。
保育室でも、室温が少し上がるだけで、子どもたちの顔色や動きが変わってくることがはっきりわかります。「あ、今日は体に負担がかかっているな」と感じる瞬間が、夏は特に多いです。
水分補給:「飲んでいるつもり」が一番危ない
「今日はお茶を飲ませました」と言っても、実際にどれくらい飲めているかは意外と把握しにくいものです。
特に気をつけてほしいのが、「遊びに夢中になっているときは、のどの渇きを感じにくい」という点。子どもは「飲みたい」と思う前に、すでに脱水が始まっていることがあります。
保育室では「時計を見て飲む」「活動の切れ目に一口飲む」という習慣をつけるようにしています。家庭でも、「ご飯の前」「外から帰ったとき」「お昼寝の後」など、決まったタイミングで声をかけると習慣になりやすいですよ。

【水分補給のポイント】
- 活動前・活動後に必ず一口
- 「のどが渇いた?」ではなく「飲もうか」と声をかける
- 麦茶や水がベスト(スポーツドリンクは糖分が多いので日常的には控えめに)
- 0〜1歳:母乳・ミルクが基本。汗をかいたときは少量の白湯や麦茶を補う程度で
汗:たくさんかくことはいいことだけど
「よく汗をかく子どもは元気な証拠」——これは半分本当で、半分は注意が必要です。
汗をかくことで体温を下げる仕組みは大切ですが、かいた汗がそのままになっていると、皮膚トラブルや体が冷えすぎる原因になります。特にクーラーの効いた室内に入ったとき、濡れたままの服や肌が急激に冷えて体調を崩すケースが保育室でもよくあります。
「汗をかいたら着替える」「背中に汗取りガーゼを入れておく」——これだけで、夏の体調管理はかなり変わります。園でも実践していることなので、ぜひご家庭でも試してみてください。
睡眠:崩れやすい夏の夜、整えるヒント
夏になると「寝つきが悪くなった」「夜中に何度も起きる」という声が増えます。
暑さで体温が下がりにくくなり、眠りに入りにくくなるのが主な原因です。また日が長くなることで夕方の外遊びが延びたり、就寝時間が遅くなりやすい時期でもあります。
ポイントはふたつ。就寝1〜2時間前から部屋を涼しくしておくこと、そして就寝時間はなるべくいつも通りにすることです。エアコンは消すのではなく、タイマーや設定温度で上手に使いましょう。寝入りさえできれば、多少暑くなっても子どもは自分で調節できます。
📝 現場エピソード(フィクション)
7月に入ってすぐのこと。Cちゃん(3歳)が「おなかいたい」と訴えて給食を半分しか食べられませんでした。熱もなく、機嫌も悪くない。でもどこか顔色がすぐれません。
お迎えのお母さんに聞くと「最近、夕方になるとぐずりやすくて」「夜も寝つきが悪い気がして」とのこと。
水分補給の様子を確認すると、「遊びに夢中で飲んでいないかも」とおっしゃいました。それだ、と思いました。翌日から水分タイムを意識してもらったら、Cちゃんは見る見るうちに元気を取り戻しました。子どものからだは、正直なんですよね。
💬 保護者へのひとこと
夏の「ぐずり」や「食欲の波」は、多くの場合、子どもが暑さと戦っているサインです。怒りたくなる気持ちはよくわかります。でも、「からだがしんどいんだな」と思うと、少し見え方が変わりませんか。
水分・汗・睡眠、この3つを少し意識するだけで、夏の親子の体調はぐっと安定します。完璧にやろうとしなくていいので、ひとつずつ試してみてください。
📚 今月のおすすめ
▶ 子ども用 水筒(スケーター クリアボトル ストロー付き 480ml)
保育室でもよく見かける、子どもが自分で飲みやすいストロータイプの水筒です。中身が見えるクリアタイプなので「あとどれくらい飲んだかな」が一目でわかるのが便利。軽くて洗いやすく、夏の水分補給習慣づけにちょうどいいサイズです。
▶ 汗取りパッド(背中用ガーゼ・あせとりシート)
服の背中に挟んでおくだけで、汗をしっかり吸収してくれます。汗でびしょびしょのまま冷房に入る、というのが夏の体調崩れの一番の原因。保育室でも使っているご家庭が多く、「これを使うようにしてから風邪をひかなくなった」と話してくれた保護者さんがいました。0歳から使えます。


